芥子雅行

治療家がテクニックを魅せるなんていうのは所詮カッコつけでデタラメな整体師がする事、治療家としてのスキルアップのために、なかなか結果の出ないクライアントに対して少しでも結果が出るなら整体のテクニックを取り入れるのも有りかな、というのがきっかけでした。
しかし、Ezyri先生の矯正テクニックを見た時に僕の中で何かが「パチン」と弾けたような気がしたのです。
この矯正テクニックを身につけたら自分が思い描いていた理想の治療ができるようになるのではないか！そんな想像が一気に膨らんだのです。

一番最初の講義の時に言われた「カッコつけてくださいね」完璧に勘違いしてました。
今思うと顔が赤くなってしまいます（笑）カッコイイというのは、治療家が治療している姿がカッコイイという事であること、それと同時にクライアントも苦しそうにしてない事、から始まって、クライアントに接触する時の手の形、強制する時の手の形、接触の仕方、どこを見ていなければいけないのか、どんな立ち方で自分の重心はどこに置くのか。
基礎の基礎がしっかりできる事が美しいテクニック、見せるテクニックなのだという事を腹の底で理解した時、初めてちゃんとした矯正ができるようになったのです。
それから、魅せるテクニックの意味が分かりました。しかもそこに整体の本質があったのです。

鍼には鍼のいいところ、整体には整体にいいところ、どちらにもちょっと足りないところがあるのも本当のトコロ。どちらかの技術だけでなければならないというのはないはずで、どちらの技術もスゴイところがある、それは僕が好きなところ、どちらの好きなところをくっつけて自分のオリジナルの治療テクニックを作ればいいのだと言われて身体中に電流が走ったみたいでした。
真似をすることだけが基礎じゃない、基礎があるから応用ができる、応用するから基礎の理解が深まる。それは技術だけじゃなく治療の本質に隠れているとても重要なところ。
「あなたの治療とはどんなものですか？」この問いに胸を張って答えられる今、鍼灸のテクニックと整体のテクニックの理想的融合が面白くなってきた。

まさ・けし治療院
埼玉県さいたま市南区南浦和1-5-2 Mビル101

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